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キーマンズネット、データセンター利用状況調査~流通・サービスでは利用が5割超

 IT製品情報を掲載する無料会員制サイト「キーマンズネット」は、企業のIT担当者を対象に実施した「データセンタの利用状況」アンケート調査結果を発表した。

「キーマンズネット」は株式会社リクルートマーケティングパートナーズが運営。IT製品の導入状況や製品の選定ポイント、IT担当者の関心事がわかるコーナー「IT担当者300人に聞きました」を公開している。

 今回はデータセンターの利用状況を、キーマンズネット会員を対象に2012年11月6日~11月13日まで調査し、493の有効回答を得た結果をまとめたレポートとなっている。

 調査によれば、データセンターを「利用済み」33.9%、「(新規で)利用を検討している」9.2%、「必要性を感じるが利用は検討しない」25.4%、「必要性を感じない」31.5%。

 すでに3割がデータセンター利用済みであることがわかった。また、従業員規模別に見ると、従業員が多いほどデータセンターの利用率が高く、1001名以上の企業では5割以上が利用している。業種別では、流通・サービス業全般では利用率が5割を超えている。

 データセンターをすで利用している企業の利用目的は「事業継続(BCP)」51.1%、「災害対策」50.4%、「運用負荷軽減」43.6%、「セキュリティ対策」42.1%、「24時間監視」36.8%の順となっている。「事業継続(BCP)」・「災害対策」は5割を超えた。

 利用を検討している企業ではこの2つの用途がさらに高く、「事業継続(BCP)」58.9%、「災害対策」55.4%となっている。また、用途の1位から4位までは順位に変化はなかったものの、「利用済み」で9位だった「データバックアップ」が、「利用予定」では5位へと順位を上げている。

 利用予定者が重視するポイントは、すでに利用している企業では「運用コスト」64.5%、2位「導入コスト」49.3%、「安定性」43.5%、「セキュリティ」36.2%、「立地」21.7%の順となった。

 利用を予定している企業では、「運用コスト」70.2%、「導入コスト」49.1%、「安定性」45.6%、4位「セキュリティ」35.1%、「保守・障害時のサポート」22.8%。

 「利用済み」と「利用予定」では、1~4位までは順位が変わらなかったが、「利用済み」で7位だった「保守・障害時のサポート」が5位へ順位を上げ、同じく10位だった「回線の容量」が6位へ、13位だった「バックアップ用サイトの有無」が10位へと順位を上げる結果となっている。

(工藤 ひろえ)