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サードウェアとミラクル・リナックス、Linux-HAを用いたZabbixのHAクラスタ化検証結果を発表

 株式会社サードウェアとミラクル・リナックス株式会社は29日、オープンソースソフト(OSS)によるクラスタソリューションの共同検証成果を発表した。この検証では、オープンソースのクラスタソフト「Linux-HA」を用いて、同じくオープンソースの監視ソフト「Zabbix」をクラスタ化を実現している。

 Linux-HAは、サーバーシステムの可用性を向上させ、ストレージ故障によるデータ喪失の防止を図るソフト群。DRBD、Heartbeat、Pacemakerといった複数のOSSで構成されている。一方のZabbixは、サーバー、ネットワーク、アプリケーションを集中監視するための統合監視ソフト。これを利用すると、システム全体の監視、障害検知、通知や、グラフ/マップによるリソース使用状況の可視化を行えるという。

 今回の検証では、Linux-HAを用いてZabbixサーバーのHAクラスタ化が可能なことが検証された。具体的には、物理サーバー、もしくは仮想サーバー2台から構成されるHAクラスタにおいて、どちらか1台のサーバー上でZabbixサーバーが動作し、監視機能、Webインターフェイス、障害通知などの全機能をできる。

 また、Zabbixサーバーの監視設定や収集した監視データはMySQLデータベースに格納され、常時2台のサーバーのディスクにリアルタイムで複製されるとのこと。さらに、複製機能を提供しているサーバーがダウンした場合でも、約1分前後でほかのサーバー上にZabbixサーバーが起動し、監視などのサービスを引き継ぐため、データベースのデータ喪失を防げるとのこと。

 なお今回の検証結果の詳細については、ホワイトペーパーが提供されている。

(石井 一志)