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インフォコム、懸賞金モデルのデータ解析クラウドソーシングサイト「CrowdSolving」

 インフォコム株式会社は24日、ビッグデータ分野での事業を展開するため、2013年からデータサイエンス事業に参入すると発表した。日本初の懸賞金モデルによるデータ解析クラウドソーシングサイト「CrowdSolving」を2月より開始する。

 インフォコムは現在、ヘルスケア、バイオサイエンス、ネットビジネス、基幹システム構築、ERPなどの各領域で事業を展開している。また、大量データについて「データ解析」や「大量データハンドリング」なども手がけ、技術・手法を培っている。これらをベースに注力領域を含む産業領域において、ビッグデータ活用による企業活力向上をサポートするため、データサイエンス事業の展開を本格化する。すでにさまざまな領域において多くの経験を持つデータサイエンティストを採用し、事業推進体制の強化を進めているという。

 新たに開始するCrowdSolvingは、日本初の懸賞金モデルのデータ解析クラウドソーシングサイトで、「自社内外に蓄積されたさまざまなデータをビジネスに生かしたい」「分析したいデータがあるが社内に分析担当者がいない」「分析をアウトソーシングしたいが結果に見合うコストで依頼したい」といったニーズに応えるものとなる。

 具体的には、分析したいデータを保有する企業などが「分析目的」「期間」「分析したいデータ(個人情報は含まず)」をCrowdSolvingを通じてデータ分析を依頼。会員登録している多数のデータサイエンティストがサイト上で分析精度を競い合い、より高精度な分析/予測モデル、評価レポートを提供した上位者へ懸賞金が支払われるというもの。

CrowdSolvingの概要

 すでに潜在するデータサイエンティストの誘致も進めており、「依頼者である企業が発生しやすいサービス価格で、高品質な分析データの提供を受けることができるため、事業展開の初期コストを軽減できる」としている。

 同社ではデータサイエンス事業全体で2016年度までに10億円の売り上げを目指す。

(川島 弘之)