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大塚商会とサイバーステーション、スマートデバイス向けコンテンツ配信ソリューション

プッシュ/プル型の配信に対応

 株式会社大塚商会とサイバーステーション株式会社は23日、スマートデバイス向けコンテンツ配信分野で協業すると発表した。これに伴い、プッシュ・プル型両方による最新コンテンツの配布が可能で、コンテンツの利用状況を把握し、効果測定も可能なソリューション「デジサインTabα(仮称)」を、2月6日より提供する。

 「デジサインTabα」は、各種電子コンテンツを効率よく配信できるようにするソリューション。静止画だけでなく、動画を利用したコンテンツもあわせて、タブレット端末に効率よく配信できる点が特徴という。

 配信にあたっては、大塚商会の社内活用ノウハウを活用。誰もが使う必須コンテンツはプッシュ型で配信し、常に最新の状態にしておけるほか、動画コンテンツの番組配信機能やアンケート機能を用いれば、タブレット型デジタルサイネージとしての利用にも対応する。

 また、個々の部門やユーザーが必要とするコンテンツについても、社内に設置された文書管理システムからプル型で端末へダウンロードできる。こうして端末に保存されたコンテンツは、あらかじめ設定された期限を過ぎると自動的に端末から削除されるため、古い情報を使い続けてしまうデメリットを防ぎつつ、端末内のストレージ容量の有効活用を実現するとのこと。

 加えて、コンテンツごとの画一的な利用だけではなく、複数のコンテンツを自由に組み合わせたシナリオ作成が可能なことから、ユーザーは現場でより現実的な提案を行えるとした。

 管理者向け機能では、コンテンツの一括アップデート機能を提供。管理者の負担を軽減するとともに、コンテンツの更新もれを防ぐことが可能だ。さらに、「いつ」「誰が」「どこで」「何のコンテンツを」「どれだけ」再生したかというログを分析・検証する機能を備えているので、コンテンツ管理者が現場のニーズを把握し、さらに有効なコンテンツの作成に役立てられるとしている。

 セキュリティ面では、タブレット端末ごとの個体認証にも対応するため、セキュアなタブレット活用を実現できる点も特徴だ。

 なお、このソリューションは、タブレット端末へのコンテンツ配信機能を提供する「デジサインTab」のSaaS版、OSK製の統合型グループウェア「eValueNS」のドキュメント管理機能一式、デバイス設定・管理、セキュリティ対策などの導入支援、コンテンツ作成支援といった各種サービス・製品から構成される。価格は個別見積もりだが、この中に含まれるデジサインTabのSaaS版は、ユーザーあたり月額2000円(税別)で提供されている。

(石井 一志)