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Verizon Terremarkが企業向けクラウド基盤を拡張、セキュリティや柔軟性を強化

 ベライゾンジャパン合同会社(以下、ベライゾン)は18日、グループ会社のVerizon Terremarkが、米国テキサス州ダラス、および英国ロンドンのデータセンター内において、企業向けのクラウド基盤を拡張したと発表した。これによって、企業向けクラウドサービスの利便性、セキュリティ、フレキシビリティが改善され、各地の企業や政府機関によるクラウドリソースへの即時的なアクセス、利便性といったニーズに対応可能になったという。

 セキュリティの面では、これまで、Enterprise Cloud Federal Edition(連邦政府向けクラウド)でのみ提供してきた国家レベルのセキュリティコントロールの適用対象範囲が、すべての民間企業に拡大された。これにより、企業ユーザーもロール(職務)ベースのアクセスコントロール、証明書ベースの多次元認証を含めた高度なセキュリティ技術を活用可能になり、証明書とトークンを使用してエンタープライズクラスの認証やアクセス制御を行いながら、クラウドリソースを管理できるとしている。

 また、ハイブリッドクラウド導入のニーズに対応するとともに、導入のさらなる簡素化を促進するため、企業向けクラウドサービスにインスタンスベースのコンピュートおよびストレージを含める考え。この機能により、仮想マシンごとにクラウドサービスの使用料を支払えるようになるという。

 さらに、CloudSwitchのソフトウェア技術を通じてリソースの利用状況を把握できるほか、ワークロードやアプリケーションを修正することなく、標準化された移行手順によって、クラウド環境と従来のコンピューティング環境間での相互移行をより柔軟に行えるようにするとしている。

(石井 一志)