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クレオネットワークスのハイブリッドクラウド基盤「N-CLOUDバーチャルDC」、シンコムが採用

 株式会社クレオネットワークスは10日、企業向けコンピュータソフトの開発・販売などを手がけるシンコム・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シンコム)が、特定保健指導向け業務支援サービスの基盤として、クレオネットワークスのハイブリッドクラウド「N-CLOUDバーチャルDC」を採用したと発表した。

 シンコムでは、自社のコンタクトセンターソリューションと米国での疾病管理ソリューションをベースに、いわゆる“メタボ”健診などの特定保健指導向け業務支援サービスとして「CHS特定保健指導」を提供している。そうした中で、このサービスを提供する基盤のハードウェア保守切れが近づいたことを受け、そのリプレースを計画し、検討の上で「N-CLOUDバーチャルDC」を導入した。

 「N-CLOUDバーチャルDC」は、ユーザー企業がCPU、メモリ、HDDといった仮想環境のリソースを自由に利用できるホスティング型のプライベートクラウドサービス。リソース共有が前提の一般的なパブリッククラウドとは異なり、企業個別クラウド環境を提供するため、セキュリティ面に優れるほか、ユーザーが自由に仮想環境の設定・変更を行え、効率的なシステム運用が可能になるという。

 今回、このクラウドサービスが採用された理由として、シンコムでは、システムの冗長化・バックアップをクラウド基盤レベルで行うため信頼性が大幅に向上すること、システム開発やシステム運用の工数を削減できること、今後のハードウェアリプレースなどが不要になり、本来の業務であるシステム開発に集中できることなどを挙げている。

 また、特定保健指導の現行制度は2013年3月に終了する予定だが、今後新しい制度が始まったり、制度の範囲が拡大されたりした場合に、クラウドならではの特性を生かし、サービスを柔軟かつ迅速に立ち上げられる点も評価されたとのこと。

N-CLOUDバーチャルDCの利用イメージ

(石井 一志)