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OKI、ネットワーク帯域を最大50%削減するビデオ会議システム

PC端末でH.264ハイプロファイルを利用可能に

 OKIは18日、ビデオ会議システム「Visual Nexus」の機能強化を行い、低帯域でも優れた画像でビデオ会議を可能とする「Visual Nexus ver5.1」を発売した。

 新版ではビデオ会議の映像圧縮技術に、クライアントPC端末への搭載は「世界初」(同社)となるH.264ハイプロファイルを採用し、ビデオ会議に必要なネットワーク帯域を最大50%削減することに成功した。H.264ハイプロファイルは従来は効果なビデオ会議専用端末にのみ搭載されていたが、安価なPC端末でも利用できるようにしたのが特長という。

 これにより、ネットワーク帯域の不足によりビデオ会議を導入できなかった、あるいは導入拠点数が制限されてきた顧客でも導入が可能になるとしている。

Visual Nexus ver5.1によるビデオ会議拠点増加の例

 その他の新機能としては、PC用ビデオ会議クライアントに高音質な音声コーデックである「MPEG4 AAC-LC」を搭載したほか、ビデオ会議の予約時にVisual Nexusビデオ会議録画サーバーの自動録画設定に対応した。また、Visual Nexus多地点会議サーバーのWebポータルサイトを改良し、会議の予約状況が端末やアカウントごとに確認できるようになった。

 ソフトウェア製品とアプライアンス製品を用意。出荷は前者が12月18日、後者が2013年1月18日より。価格はHD対応アプライアンス製品(サーバー+クライアント構成)が10拠点への導入で468万円(税別)から。OKIでは2013年度に累計で1000社への販売を目指す。

(川島 弘之)