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「さくらのVPS」にSSDを利用したプランが登場、月額1780円から

 さくらインターネット株式会社は5日、仮想専用サーバーサービス「さくらのVPS」で、ストレージにSSDを使用した新プラン「さくらのVPS SSD 1G」「さくらのVPS SSD 2G」を追加し、12月13日から提供開始すると発表した。

 新たに開始するSSDプランは、VPSを収容している物理サーバーのストレージにSSDを使用することで、ストレージ性能を高めたサービスプラン。HDDを使用している従来プランに比べて約7倍のストレージ性能を実現し、データベースなどストレージ性能を必要とするユーザー向けのサービスとしている。

 「さくらのVPS SSD 1G」プランは、メモリ1GB、ストレージ50GB(SSD)、CPU仮想2コアで、初期費用1780円、月額料金1780円。年間一括払いの場合は1万9580円。「さくらのVPS SSD 2G」プランは、メモリ2GB、ストレージ100GB(SSD)、CPU仮想3コアで、初期費用3680円、月額3680円。年間一括払いの場合は4万480円。両プランともリージョンは石狩で、ネームサーバーは5ゾーンまで利用可能。

プラン名さくらのVPS SSD 1GさくらのVPS SSD 2G
メモリ1GB2GB
ストレージ50GB(SSD)100GB(SSD)
CPU仮想2コア仮想3コア
初期費用1780円3680円
月額料金1780円3680円
年間一括料金1万9580円4万480円
ネームサーバー5ゾーン
リージョン石狩

SSDにすることで高速かつ公平なサービスの提供が可能に

さくらインターネットの田中邦裕社長

 さくらインターネット代表取締役社長の田中邦裕氏は、「SSDを使ったVPSは海外では出始めているが、日本では初だと思う」とした上で、今後のVPSはSSDの方が一般的になるのではないかと予想する。

 その理由は、HDDは大容量化は進んでいるものの性能部分での向上には乏しく、CPUやメモリといったほかのリソースに比べて、VPSサービスを提供する上でのボトルネックになっていたからだという。

 また、VPSでは各ユーザーが利用できるリソースを均等になるように設定しているが、ディスクI/Oについては制限をかけるとさらにストレージのパフォーマンスが悪化するため、厳密な制限がかけづらかったという。これがSSDになることで大幅にパフォーマンスが向上し、ディスクI/Oについても制御が可能となり、各ユーザーに公平にリソースを配分できるようになるため、ユーザーにとっては同じ物理サーバーを使っているほかのVPSユーザーの影響を受けにくくなるメリットもあるという。

 さくらのVPSは、11月に利用件数が4万件を突破しており、今回のSSDプランを追加することで、さらに幅広いニーズに応えていくという。田中氏は今後の目標として「10万件を超えたいと思っているが、その数字もそれほど遠くなくなったと思う」として、さくらのVPSをさらに海外にも展開することを考えているという。「まずは米国だが、アジア各国でも使ってほしい。米国のサービスを使うなら日本の方が距離的にも近く、レイテンシー的にも有利」として、日本発のサービスを海外の人にも使ってもらいたいと語った。

(三柳 英樹)