ニフティクラウド、西日本リージョンを開設


 ニフティ株式会社は、パブリック型クラウドサービス「ニフティクラウド」で、これまで提供してきた東日本リージョンに加えて、9月19日から新たに西日本リージョンを開設し、「リージョンの選択機能」を追加する。併せて、プライベートネットワークの設定を容易に行える「セキュアネットワーク機能」も提供。これにより、災害対策や仮想プライベートクラウドの構築をより柔軟に実現する。

 リージョンの選択機能では、サーバーを作成する際にコントロールパネルで、東日本と西日本いずれかのリージョンを選択できる。ニフティクラウドまたは自社内、他データセンターにサーバー環境を持つ顧客が、既存の環境と異なる地域にバックアップ環境を構築できるため、災害時に迅速な業務の再開が可能となる。また、コントロールパネルから容易にサーバーのスペックを変更できるため、平常時は縮退構成とすることでコストの最適化も図れるとしている。

 一方、セキュアネットワーク機能では、顧客のサーバーを共用ネットワークから隔離し、独立したネットワーク環境とする「プライベートLAN」と、必要な時に社内ネットワーク環境とニフティクラウドをセキュアに接続できる「ソフトウェアVPN」を、コントロールパネルから設定できる。これらの機能により、仮想プライベートクラウドの構築が容易に可能という。価格は、基本料金が月額1万500円/ネットワーク、VPN接続が10.5円/時。

 このほか、Red Hat Enterprise Linux(RHEL、サブスクリプション付き)の提供や、利用社数増加により拡大したスケールメリットを還元するための価格改定を行う。

 RHELをサブスクリプション付きで提供。対応するバージョンはRHEL 6.3/5.8 64ビット。9月19日より提供開始で、価格は月額の場合が7035円/月から、従量の場合が12.6円/時から。

 価格改定については、サーバーのエントリーモデルである「mini」を値下げ。月額の場合で7875円/月から5040円/月へ、従量の場合で起動中12.6円/時(停止中5.25円/時)から起動中7.35円/時(停止中5.25円/時)へと改定する。また増設ディスク「Disk200[A/B]」の価格(月額1万500円/月、従量17.85円/時)を半額とするほか、ニフティクラウドストレージの価格を一律11.55円/GBとし、使用容量に応じた価格変動を廃止する。

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