パフォーマンス管理の新ブランド「Compuware APM Platform」を発表


 米Compuwareは15日(米国時間)、ユーザー体感の視点からアプリケーションのパフォーマンスを管理する、新たなAPM(アプリケーションパフォーマンス管理)ソリューション「Compuware APM Platform」を発表した。

 2011年に買収した「dynaTrace」と「Gomez」という2つのAPMブランドを統合したもの。dynaTraceは、モバイルアプリケーションやブラウザをベースとしたアプリケーションパフォーマンスをトランザクションレベルで監視する製品。GomezはPCやモバイルのブラウザやネイティブアプリケーションのパフォーマンスを統合的に監視する製品。アプリケーション層からネットワーク層までを統合監視できる点などが特徴で、クリティカルなビジネスアプリケーションのパフォーマンス最適化に役立つ。

 このCompuware APM Platformの1つとして、新たに大企業向けAPMソリューション「Compuware dynaTrace Enterprise」と、APMとネットワークパフォーマンス管理(NPM)を集約し複雑化するデータセンターにおける課題を解決する「Data Center Real User Monitoring」を発表した。

 Compuware dynaTrace Enterpriseは、クラウドやビッグデータ環境におけるAPMを実現する製品。Cassandra NoSQLとHadoop MapReduce双方のビッグデータ環境における可視化に対応し、24時間365日にわたってすべてのトランザクションをモニタリング。より低コストでAPMを可能とする。

 Data Center Real User Monitoringは、APMとNPMを集約したソリューション。両者を集約することで、パフォーマンス問題の解決までに要する平均時間(MTTR)を短縮し、導入も簡素化されるという。

 具体的な機能としては、アプリケーションとネットワークのパフォーマンスに関する統一ダッシュボードを提供。パフォーマンスの劣る階層を即時に切り分け、ビジネスへの影響度合いに応じて問題の優先順位付けなどが可能となる。仮想化インフラにも対応している。

 Compuwareでは、「アプリケーションの変化が激しいものとなり、モバイルへの対応が進むにつれ、IT部門にとっていかにアプリケーションパフォーマンスを最適化するということは、これまで以上に重要な課題となっている。IT部門の責任者はサービスレベルを維持しながら、自社のビジネスに悪影響を及ぼす可能性のある問題を迅速に検知し解決するという厳しい課題を要求されている。モバイル、クラウド、ビッグデータといったカテゴリをカバーする今回のCompuware APM Platformは、多くのIT部門が直面している重要な問題に対処する適切な基盤と言える」としている。

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