ダイキン工業、米SolarWindsの管理・監視ツールを本格販売へ~アプライアンスの提供も


 ダイキン工業株式会社は21日、米SolarWindsの管理・監視ソフトウェア製品群の取り扱いを強化すると発表した。現在はネットワーク監視ツール「Orion Network Performance Monitor(NPM)」などの3製品を扱っているが、今後は12製品へ拡充する。価格は、最小構成で29万円から。

SolarWinds製品の導入効果
事業・商品企画担当課長の北西宏章氏

 ダイキン工業のSIer事業を手掛ける電子システム事業部(COMTEC)では、12年にわたってネットワーク監視製品を販売するなど、以前から管理・監視ツールに取り組んできた。その中でユーザーからは、従来は分野に応じて個別最適で導入してきたツールの統合を求める声や、コスト削減への要望があるほか、ユーザー視点でアプリケーションのパフォーマンス管理を行いたい、仮想環境と物理環境をまとめて管理したい、といったニーズも出てきたという。同社では、こうしたニーズを満たすために、使いやすく、幅広いラインアップを持つSolarWinds製品を紹介していくとした。

 事業・商品企画担当課長の北西宏章氏は、「ネットワーク管理をコアに、エンドツーエンドの管理が可能。物理、仮想環境を問わないほか、上位レイヤであるアプリケーションの管理までをカバーしている点が、他社製品との大きな違いだ。また課題の大きいところから段階的に使っていただける製品構成になっている」と、そのメリットをアピールする。

 具体的な製品としては、すでに取り扱っていたNPM、ネットワーク解析ツール「Orion NetFlow Traffic Analyzer」、アプリケーション監視ツール「Orion Application Performance Monitor」に加えて、以下の製品を取り扱う。

・ネットワーク機器のコンフィグ管理ツール「Orion Network Configuration Manager」
・IPアドレス管理ツール「Orion IP Address Manager」
・WAN性能管理ツール「Orion IP SLA Manager」
・デバイス追跡ツール「User Device Tracker」
・ネットワーク障害切り分け用ツールセット「Engineer's Toolset」。
・Webアプリケーションの体感レスポンス管理ツール「Synthetic End User Monitor」
・仮想環境管理ツール「Virtualization Manager」
・ストレージ管理ツール「Storage Manager」
・バックアップ監視ツール「Back Profiler」

 なおダイキン工業では、SolarWinds製品のサポート窓口を開設するほか、インストールや設定支援、運用支援などのサポートサービスを順次整備。さらに、事前検証時の経験やノウハウを反映したFAQ集の提供、初心者向けインストール/操作設定ガイドの提供なども行っていくとした。また、顧客からの要望を受け、ソフトウェアの提供のみならず、アプライアンスサーバー化しての販売を行っていく予定。2012年3月までに30社以上への導入を目指す。


SolarWinds製品の画面イメージ販売戦略
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