東北大と日本IBM、地震・津波のリスク評価・減災研究で連携協定


 国立大学法人東北大学(東北大)と日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は22日、巨大地震・津波のリスク評価・減災技術に関する研究について連携協定を締結した。

 3.11以降、巨大地震・津波などに対する防災・減災の在り方や手法の研究が社会的課題となっている。東北大と日本IBMは、被災地での津波解析シミュレーションや震災アーカイブなどの整備に関して、共同研究などを推進している。仙台市の協力による津波シミュレーション(浸水域予測など)についてはすでに成果も上げ、仙台市のWebサイトにて公表している。

 これらの取り組みを契機として、日本IBMのIT技術などと東北大が蓄積してきたデータや研究成果を連携。今後の災害科学分野の教育・研究を大きく前進させる狙い。具体的な実施事項は、巨大地震・津波のリスク評価・減災技術に関する、(1)調査・観測・研究・技術開発に関すること、(2)研究のための施策にかかる連携協力に関すること、(3)人材の育成に関すること、(4)その他必要と認められる事項について。得られた研究成果やデータは逐次公開していくとする。

関連情報
(川島 弘之)
2011/11/22 12:34