富士通、x86サーバー「PRIMERGY」にHyper-V構成済みモデルを追加
富士通株式会社は11日、x86サーバー「PRIMERGY」において、日本マイクロソフトの仮想化基盤「Hyper-V」をあらかじめ構成済みで提供するモデルを販売開始すると発表した。これを用いることにより、中堅・中小企業でも仮想化システムを容易に導入できるという。
今回提供される新モデルでは、サーバー仮想化で利用するHyper-Vを、富士通の国内工場にて、あらかじめPRIMERGYに設定して出荷する。これによって、仮想化基盤上でのシステム構築をすぐに始められるようになるため、仮想化システム導入にあたっての作業期間・工数を短縮できるという。
対象機種は、集約効率の高い2ソケットのラック型「PRIMERGY RX200 S6」と、中堅・中小企業で多く利用されている1ソケットのタワー型「PRIMERGY TX150 S7」からスタートし、今後、順次拡大していく予定だ。
価格は、Windows Server 2008 R2 Standardをプリインストールした「PRIMERGY TX150 S7」が36万4000円(税別)から、同 Enterpriseをプリインストールした「PRIMERGY RX200 S6」が66万円(税別)から。いずれも、11月中旬からの提供開始になる。
なお富士通では、2008年5月に、Hyper-Vによる仮想化システムの構築を支援する「富士通 Hyper-V 仮想化センター」を設立。グループ企業ならびにパートナー企業各社のSE・営業を対象に、Hyper-Vによる仮想化システムの導入検討、設計、構築フェーズにおける技術支援を実施している。今回提供される新モデルについても、グループやパートナー各社から、システム設計や構築の支援サービスを提供するとしている。