ネオジャパン、HTML5対応のWebメールシステム新版「Denbun Version 3」

大容量ファイル送受信システムの新版「desknet's DAX Version 3」も


マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当の山田志貴氏

 株式会社ネオジャパンは22日、企業向け高性能Webメールシステムの新バージョン「Denbun POP版/INAP版 Version 3」と、企業向け大容量ファイル送受信システムの新バージョン「desknet's DAX Version 3」を同日より販売開始すると発表した。

 「Denbun」は、POP3とIMAP4に対応し、Webブラウザだけでメールの管理と送受信を実現する企業内導入型のWebメールシステム。Ajax技術を最大限に活用し、ビジネスに使えるWebメールシステムとして2007年2月の販売開始以降、国内の一般企業、官公庁、教育・研究機関、医療機関において、累計5万8000ユーザー以上の導入実績をもっている。

最新のWeb技術である「HTML5」を採用「HTML5」によるログイン画面(左手前)と従来のログイン画面

 今回の新バージョンでは、最新のWeb技術である「HTML5」を採用し、高速かつ洗練されたユーザーインターフェイスを提供する。マーケティング統括部 プロダクトマーケティング担当の山田志貴氏は、「来年から標準化されるHTMLの新しい規格『HTML5』にいち早く対応するため、従来のインターフェイス部分をすべて作り直した。開発にあたっては、HTML5技術を最大限に生かし、軽量でありながら高いユーザビリティを備えた新たなユーザーインターフェイスを実現した」と説明している。

 「HTML5」の採用にあわせて、操作性も大幅に向上。メールのドラッグ&ドロップによるフォルダ整理や、ダブルクリック・右クリックによるメール操作など従来の機能に加え、カーソルキーやショートカットキーによるメール処理、ノートPCなど「縦に狭い画面」の有効活用、ファイルの一括ダウンロードといった機能を追加している。

 また、うっかりミスなどによる誤送信を防ぐための機能として「メールの送信取り消し機能」を新たに搭載した。この機能によって、メール送信後、一定時間内であれば、送信したメールを取り消すことが可能となった。送信が取り消されたメールは、下書きフォルダに保存される。送信メールの取り消しが行える時間は、管理者が任意の時間に設定できる。

日英翻訳機能を提供「desknet's DAX Version 3」のライセンス価格表

 このほか、新バージョンでは、エキサイトとの協業によって実現した「日英翻訳機能」を有償オプションとして提供する。この機能を使うことで、受信したメールや作成するメールの本文を、エキサイトの翻訳エンジンを使用して1クリックで日英翻訳することができる。従来の日英インターフェイス対応に加え、日英翻訳にも対応することでビジネスのグローバル化を強力にサポートする。

 基本ライセンス価格は、10ユーザーライセンスで4万1790円、5000ユーザーライセンスで315万円。アカデミック価格は、10ユーザーライセンスで2万8140円、5000ユーザーライセンスで262万5000円。

 一方、「desknet's DAX」は、社内ネットワークやインターネットを通じて、大容量ファイルを簡単・安全・確実、そして効率的に送受信することができる企業内導入型のWebアプリケーションソフトウェア。グループウェア「desknet's」のファミリー製品として2007年3月に販売開始して以来、国内の一般企業、官公庁、教育・研究機関、医療機関といった幅広い業種・分野において、累計2万5000ユーザー以上の導入実績があるという。

大容量ファイルを受信する新機能

 新バージョンは、大容量ファイルを送信する基本機能に加え、新たに受信機能を追加した点が大きな特徴。「従来のバージョンでは、大容量ファイルを受信するためには、事前にユーザー登録をする必要があった。今回の新機能によって、事前のユーザー登録作業を行うことなく、メールとブラウザが使える相手であれば誰からでも大容量ファイルを受け取ることが可能となった」(山田氏)という。

 具体的には、ブラウザ上で、大容量ファイルを送ってもらう相手のメールアドレスに対し、ファイルアップロードの依頼メールを作成。相手に届くメールの本文には、自動的にファイルアップロード用のURLが付加される。そこからファイルをアップロードしてもらうことで、ファイルの受け取りが完了する。アップロードを依頼した相手のうち、誰がファイルをアップロードしたか、していないかを一目で確認することも可能。また、アップロード用のパスワード設定やURLの有効期限設定、同一URLからの複数回アップロード、アップロード時のコメント付加など、実際のファイル受け取りシーンを踏まえた多くの機能を備えている。

ファイル送信時のTo・CC・BCC指定に対応「desknet's DAX Version 3」のライセンス価格表

 さらに、新バージョンでは、大容量ファイルの送受信を効率化する機能も強化しており、あて先の指定方法として、新たにTo・CC・BCCから選択することが可能となった。「ビジネスでメールを活用する場合、企業によってはCCやBCCを必ず指定するなどのルールが決められているため、従来のバージョンでは導入したくてもできないというケースがあった。今回、こうした要望に対応するため、CCやBCCへの指定を可能にした」(山田氏)としている。

 基本ライセンス価格は、10ユーザーライセンスで6万2790円、5000ユーザーライセンスで367万5000円。

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