NTT Com、企業向けTwitter/Facebookクライアント「CoTweet」


 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は24日、企業向けTwitter/Facebookクライアント「CoTweet」を発表した。米ExactTargetが米国・英国・豪州で提供しているソフトで、日本ではNTT Comが独占的に提供する。

 CoTweetは、TwitterとFacebookで発信されている顧客の声を一元的に把握できるクライアントツール。企業のソーシャルメディア上での各種マーケティング活動を支援する機能や、優れた「対話」機能により、チームとして顧客の声に迅速かつ適切に答えることが可能という。

 具体的な機能としては、TwitterとFacebook上に流れる顧客の声(質問、感想、意見)をリアルタイムに把握するため、自社ブランドや競合製品に関する会話の検索・一覧表示が可能。会話に「賛辞」「苦情」などのタグを付与し分類できるほか、自社との関連が強いメッセージが発せられた場合はメールで通知もできる。

 複数の企業アカウントを一括管理できるため、部門をまたがるチーム間で連携も可能。顧客とのやり取りは無制限に保存され、“対応メモ”をチーム間で共有することもできる。さらに、マーケティング効果を測定するレポート機能も備え、Facebookページのファン数やTwitterアカウントのフォロワー数などを基にした「影響力」、送受信メッセージ数などを基にした「活動量」の2つの軸からレポートを自動作成してくれる。

 価格は、5クレジット(Twitterアカウント数、Facebookページ数、利用ユーザー数の合計値)版が6万3000円/月、15クレジット版が15万7500円/月など。26万2500円からの初期導入支援サービスも提供する。

 昨今、日本でのソーシャルメディア利用者数は急増している。会話の中の約20%は企業のサービスやブランドに対する愛着、質問、苦情、キャンペーンへの反応、新製品のアイデア・要望などが占めるとのことで、情報伝播力の観点から、企業と顧客とのコミュニケーション手段としても注目を集めているという。

 米国では、実際にソーシャルメディアを活用して顧客の声を聞いたり、ソーシャル広告として企業のメッセージを送るマーケティング活動を行ったり、カスタマーサービスにソーシャルメディアを取り込んだりしている。また、対話の活性化のため、マーケティング部門、カスタマーサポート・製品部門も含めた複数部門間でのチーム連携にも活用されているという。

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(川島 弘之)
2011/2/24 15:07