「Internet Explorer 9」のRC版が公開


Internet Explorer 9 RC版

 米Microsoftは米国時間10日、次期ウェブブラウザ「Internet Explorer 9(IE9)」の製品候補版(RC版)の提供を開始した。日本語を含む40の言語版が用意されており、IE9の新機能などを紹介する特設サイト「Beauty of the Web」などからダウンロードできる。対応OSはWindows 7/VistaおよびWindows Server 2008 R2/2008。

 IE9は、新たなJavaScriptエンジンの採用や、レンダリングにGPUを利用することなどでパフォーマンスを向上。HTML5やCSS3など標準規格への対応も強化した。

 ユーザーインターフェイス面では、アドレスバーと検索ボックスが統合されるなどシンプルな構成となり、サイトをWindows 7のタスクバーに登録する機能などが追加された。ベータ版からの変更点としては、多数のタブを開くユーザーへの対応として、標準ではアドレスバーの横に表示されているタブを、アドレスバーの下に配置してより多くのタブを表示できる設定が追加された。

 セキュリティとプライバシーに関する機能としては、ActiveXの使用をサイトごとに設定できる「ActiveX Filter」機能や、広告ネットワークなどによるユーザーの行動追跡をブロックするための機能などが搭載された。

 Microsoftでは、今後数週間に渡ってRC版へのフィードバックに耳を傾けるとともに、最終版に向けて準備を進めていると説明。最終版のリリース後は、RC版のユーザーも自動的にアップデートされるとしている。

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