EMCジャパン、重複除外ストレージ「Data Domain」の機能強化と価格改定を実施


Data Domain DD890

 EMCジャパン株式会社は10日、重複除外バックアップストレージ「Data Domain」の強化を行うと発表した。ハイエンド製品の性能やラインアップを強化したほか、全製品の参考価格を平均50%値下げし、価格競争力を高めているという。

 まず、複数台にまたがる重複除外を実現する「Data Domain Global Deduplication Array(DDGDA)」のアーキテクチャを刷新。容量・性能を従来の2倍に拡張したことで、最大26.3TB/時のパフォーマンスを実現しており、最大28.5PBの論理容量を実現している

 また、DDGDAがFC接続の仮想テープライブラリ(VTL)に対応し、EMC NetWorker、Symantec NetBackup、IBM Tivoli Storage Managerなどの主要バックアップソフト経由でのバックアップが可能になった。

 新製品として提供されるのは、ハイエンド・モデル「Data Domain DD800シリーズ」で、「Data Domain DD890」「Data Domain DD860」が用意される。最大スループットは、分散処理を実現するソフト「DD Boost」との併用時で、それぞれ14.7TB/時、9.8TB/時。論理容量は1.4~7.1PB、2.9~14.2PBにそれぞれ対応する。提供は3月末から開始される予定。

 このほか、Data Domain DD600/DD800シリーズのオプションとして、「IBM i対応VTLオプション」も発表された。「IBM TS3500テープ・ライブラリ」をエミュレートしており、既存のIBM i環境へシンプルに導入可能とのこと。また、データをWAN経由で転送し、遠隔地に設置したData Domainシステムへレプリケーションを行うことも可能としている。

 なお価格については、例えば、エントリーモデルの「Data Domain DD610」において、従来420万円だった最小構成時の価格を、210万円に改定する。こうした価格改定によって、EMCジャパンでは、重複除外によるコスト効率の高いディスクバックアップをアピールし、同市場の拡大を積極的に行う考えだ。

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