NTTロジスコ、日本ユニシスのSaaS型物流プラットフォームを導入
NTTロジスコのプラスティックドラム管理イメージ |
日本ユニシス株式会社は5日、SaaS型物流情報プラットフォーム「UNITRA(Universal Identification Track&Trace:ユニトラ)」を、株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ(以下、NTTロジスコ)へ導入したと発表した。
今回採用されたUNITRAは、従来から流通/物流で多用されている「総数管理」でなく、「絶対個体管理」を視野に入れた物流プラットフォーム。物流の“モノ”(原材料や製品など)の流れと、“モノ”の動きを管理する“情報”のタイミングを一致させることで、企業内・企業間で物流情報の可視化・共有化を実現する。
NTTロジスコでは、通信ケーブルを搬送・管理するためのドラムをプラスチック化し、繰り返し再利用する仕組みを開始しているが、複数の拠点間を複雑に流通するため、紛失やムダな在庫をなくすためにドラム1個ごとの入出荷実績や在庫状況を精密に管理する必要があり、そのためのシステムとしてUNITRAを採用した。
具体的には、「入荷」「出荷」「回収」など繰り返し流通するドラムをUNITRAによって関するすることにより、離れた場所からドラムひとつひとつの動きを把握し、紛失防止や無駄な在庫の圧縮、需要に応じたタイムリーな追加購入などに役立てているという。またUNITRAは、管理するエリアの拡大や管理対象物の追加・変更などに対する機能をあらかじめ備えているので、事業の拡大や業務の変更にもスピーディに対応できるとのこと。
さらに、SaaS型のサービスのため、短期間かつ安価な導入が可能だったほか、保守作業やセキュリティ対応などにおける、自社の業務負荷が低い点もポイント。加えて、三井物産株式会社との共同事業運営に基づく豊富な物流ノウハウと情報システム開発力が融合されており、信頼性・安全性の高いサービスとして、大手流通業、製造業をはじめとする各業種・業態の企業に導入実績がある点も評価されたとしている。