レプリケーション機能を標準搭載した商用DB「PowerGres V9.0」


 SRA OSS日本支社は20日、OSSデータベース「PostgreSQL」の商用版「PowerGres」の新版(V9.0)を発売した。2011年1月5日より順次出荷を始める。

 PowerGresは、「PostgreSQLをより使いやすく」「PostgreSQLをより安心して使う」「PostgreSQLに安心のサポートを」をコンセプトに2003年から販売している商用データベース。WindowsとLinuxを対象としたシングルデータベース構成から高可用性の構成までさまざまなラインアップが用意されている。

 今回発売するのは、PowerGresファミリのうち、「PowerGres on Windows」「同 Linux」「同 Linux HA」の3製品で、PostgreSQLの最新版「9.0」の完全互換製品となる。

 PowerGres V9.0の最大の特長は、標準でレプリケーション機能が搭載されたこと。PowerGres on Windowsもしくは同 Linuxを2ライセンス購入すると、同 Linux HAでなくても、ホットスタンバイ形式のレプリケーションが可能で、付属のGUIから容易に設定できるという。

 このほか、管理ツールの使いやすさの強化、PostgreSQL 9.0対応による機能強化が図られた。後者では、VACUUM FULL(データの不要領域削除機能)の高速化、データのバックアップとリストアが不要なアップグレード機能、64ビット版Windowsのサポートによる大容量メモリ対応、SQLの機能追加などを強化している。

 価格は、PowerGres on Windows V9.0と同 Linux V9.0が5万400円、同 Linux HA V9.0(共有ディスク)が189万円、同 Linux HA V9.0(データレプリケーション)が241万5000円。いずれも初年度サポートが含まれる。

 なお、発売を記念し、レプリケーション構成(2台パック)では割引キャンペーンも実施する。PowerGres on Windows V9.0もしくは同 Linux V9.0の2台セット+3年サポートで、価格が52万5000円。通常価格の60万4800円より7万9800円の割引となる。キャンペーン期間は2011年3月31日まで。

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