SRA OSS、Windows 64ビットOSに対応した「PowerGres」新版


 米SRA OSS日本支社は1月20日、データベース製品の新版「PowerGres V7」の販売を開始した。

 PowerGresは、オープンソースのPostgreSQLをベースに、データベース操作ツールやサポートを付属した製品。今回販売を開始するのは、Windows向けの「PowerGres on Windows」、Linux向けの「PowerGres on Linux」で、最新版の「PostgreSQL 8.4」に対応するほか、5年サポートプランを新たに用意した。

 PowerGres V7では、Windows版におけるPowerGres独自の64ビット対応を実現。これにより、64ビットのWindows OSで4GBを超えるメモリ空間を自在に活用できるようになり、性能チューニングの幅が格段に広がるという。またPostgreSQL 8.4対応により、ウィンドウ関数、再帰SQLの実装による複雑なアプリケーションへの対応強化、自動VACUUMによる効率的な実行を可能にしている。

 このほか、同梱の管理ツール「PowerGres Manager」を強化。システム信頼性向上のための待機系を用意し、切り替え可能とする「ウォームスタンバイ機能」の設定を可能にしたほか、SQLの実行回数や所要時間の集計を閲覧する機能などを搭載している。さらにデータベースで日本語検索を行えるアドオンモジュールと形態素解析ソフトを同梱し、日本語全文検索機能の向上を果たした。

 製品価格は、PowerGres on Windows V7/Linux V7がいずれも5万400円、1年サポート価格が8万4000円、5年サポート価格が37万8000円。




(川島 弘之)

2010/1/20 14:59