富士通のディスクアレイ「ETERNUS DX400/DX8000」がVMwareのVAAIに対応


 富士通株式会社は15日、ミッドレンジ向けディスクアレイ「ETERNUS DX400 series」、およびエンタープライズ向けディスクアレイ「ETERNUS DX8000 series」が、ヴイエムウェアのストレージAPIである「vStorage APIs for Array Integration(VAAI)」に対応したと発表した。

 VAAIは、VMware vSphere 4.1で提供されているストレージAPIで、これを利用すると、従来はサーバー側で実行していた処理を、ディスクアレイ側で実行できるようになる。具体的には、仮想マシンのクローンや移行などでデータをコピーする時に、サーバーを経由せずにディスクアレイ内でコピー処理を実行可能になるという。

 また、新規の仮想マシン作成などでストレージ領域を割り当てる場合に、初期化処理としてストレージ領域をゼロデータで埋める必要がある。この作業も、ディスクアレイ側で行えるので、仮想マシン割り当ての高速化、サーバー負荷軽減が実現する。

 このほか、特定のストレージ領域に対する排他制御においては、VMware vSphereに実装されたLUN単位での制御に代わり、ディスクアレイが保有するブロック単位での制御機能を適用できるようになる。これにより、排他制御でアクセス制限するストレージ領域を極小化し、仮想マシンの運用効率が向上するとのこと。

 なお、ETERNUS DX400/DX8000 seriesでVAAIを適用する場合は、無償の「ETERNUS VAAI Plug-in」、ファームウェア「V20L60」以降、有償の「アドバンスト・コピー機構」が必要になるとしている。

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(石井 一志)
2010/12/15 17:14