マカフィー、仮想環境に特化したセキュリティプラットフォーム「MOVE」

第1弾は仮想デスクトップ/サーバー向けウイルス対策製品


 マカフィー株式会社は26日、仮想化環境に特化したセキュリティプラットフォーム「McAfee Management for Optimized Virtual Environments(MOVE)」を発表した。同日より提供を開始する。

 MOVEは、マカフィーとパートナーが互いに利用できるセキュリティプラットフォーム。各ハイパーバイザーベンダーの開発方式を共通化し、各仮想マシンの外に、セキュリティポリシーチェックなどの資源集約的作業をオフロードすることによって、仮想化環境に特化したセキュリティを提供する。また、ハイパーバイザー全体の状態に基づいて、各作業のスケジューリングの最適化も行えるという。

 その第1弾として、仮想デスクトップと同一ハイパーバイザーで動作するウイルス対策ソリューション「MOVE Anti Virus for Virtual Desktops」と、ハイパーバイザーのリソース使用状況に応じて仮想サーバーのウイルス対策を実行できる「MOVE Anti Virus for Virtual Servers」を用意した。

 管理については、統合管理ツールの「McAfee ePolicy Orchestrator」と統合され、企業全体のセキュリティを一元的に管理可能。クラウドベースのセキュリティ基盤「Global Threat Intelligence」との機能統合により、未知の脅威への対応時間を短縮可能とのこと。

 対応環境は、MOVE Anti Virus for Virtual DesktopsがCitrix XenDesktopとVMware View、MOVE Anti Virus for Virtual ServersがCitrix XenServer 5.5とVMware 4.0。1ライセンスあたりの価格は、それぞれ2520円、5万400円。

 なおマカフィーでは今後、アプリケーションコントロールやファイル整合性モニタリング、ファイアウォールなどへとMOVEのラインアップを広げると同時に、パートナー各社にオープンソースを提供していく予定としている。

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(石井 一志)
2010/10/26 16:34