NEC、最新のItanium 9300番台を搭載したエンタープライズサーバー新モデル


NX7700i/7080H-64

 日本電気株式会社(NEC)は25日、最新CPUのItanium 9300番台を搭載した統合エンタープライズサーバー「NX7700iシリーズ」の新モデルを、同日より販売開始すると発表した。新CPUの搭載により性能を向上させたほか、自社開発の新チップセットなどにより、メインフレームと同等の堅牢性を実現したという。

 新たに提供されるのは、4ソケットモデル「NX7700i/7020M-16」、8ソケットモデル「NX7700i/7040M-32」、16ソケットモデル「NX7700i/7080H-64」の3つで、それぞれ最大16コア、最大32コア、最大64コアの搭載を可能にした。

 信頼性・可用性の面では、チップセットが備えるチェック機能により、データ転送時のエラーを高精度で検出可能にしたほか、CPUとチップセット間のインターフェイスにもエラー検出・データ再送機能を搭載。また、電源やファンなどを個々の基盤に搭載して、各基盤の間を高速インターコネクトケーブルで接続する新設計により、複数の基盤で電源などを共有する場合と比べて、各基盤の独立性を高め、障害時の影響範囲を限定できるようにした。こうした機能には、スーパーコンピュータやメインフレームの開発で培った技術が採用されているという。

 加えて、HDDやファンなどの各部品はモジュール化され、装置の前面・背面からの部品交換が可能。HDD、電源、I/Oカード、ファンなどのモジュールは、縮退運転時のオンライン保守交換も行える。さらに、障害個所や障害原因を特定できる自己診断・解析機能、詳細ログ採取機能を強化し、保守作業時間および保守作業時のシステム停止時間を削減したとのこと。

 参考価格は、NX7700i/7020M-16が881万2000円(税別)から、NX7700i/7040M-32が1752万6000円(同)から、NX7700i/7080H-64が3829万8000円(同)から。なお、NX7700i/7020M-16は11月下旬、ほかの2モデルは2011年2月下旬の出荷開始を予定している。

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(石井 一志)
2010/10/25 12:00