ノベル、クラウド環境でのID/アクセス管理を支援する「Cloud Security Service」


 ノベル株式会社は15日、クラウド環境でのID/アクセス管理とコンプライアンス対応を支援する「Novell Cloud Security Service」を発表した。2010年中に国内での提供を開始する予定で、価格は個別見積もり。

 Novell Cloud Security Serviceは、企業内のシステムとパブリッククラウド間を結ぶフェデレーションサービスを提供するソリューション。他社との差別化を図りたいクラウド事業者が、安全でコンプライアンスを確保したコンピューティング環境を、顧客企業に提供することを支援するという。

 具体的には、企業がクラウドサービスを活用するためのセキュリティサービスとして、フェデレーションによる認証、プロビジョニングや、イベントログ監査と追跡機能を利用可能。Salesforce、Google Appsといったクラウドサービスと、企業内認証リポジトリとを接続できるため、企業内のセキュリティポリシーを、パブリッククラウドへ容易に拡張し、クラウド上にユーザー情報を残すことなく、SaaSなどへのアクセスを可能にするとのこと。

 さらに、クラウド環境向けのID/アクセス管理ソリューションとしては、業界で唯一、マルチテナント対応を実現したとしている。

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(石井 一志)
2010/10/15 12:03