富士通、「SPARC Enterprise」で大和ハウスグループの基幹系をクラウド化


 富士通株式会社は14日、クラウドサービスを活用し、大和ハウスグループの基幹システムインフラを刷新したと発表した。大和ハウス工業株式会社と共同で、富士通データセンター内に、同グループの会計システムをUNIXサーバー「SPARC Enterprise」を中核とするプライベートクラウドとして構築。同グループ24社において8月より、クラウドサービスとして運用が開始されている。

 大和ハウス工業は、住宅事業を軸に、リゾートホテルやホームセンターなど総合生活産業を幅広く展開している。将来に向けた新規ビジネスの創出に際して、さらなる企業競争力強化に向け、繁忙期と繁忙期後のシステム稼働率の平準化やコスト削減といった課題に取り組んでいた。

 今回、会計システムをプライベートクラウド化したことで、業務状況やビジネス拡張に合わせ、必要な時に必要な分だけ従量課金でインフラを利用可能となるため、ITコストを最小限に抑制。UNIXサーバー「SPARC Enterprise」を中核とすることで、ミッションクリティカルな会計システム基盤としての信頼性を実現している。

 今後、大和ハウス工業は、2013年4月をめどにSAP ERPも採用し、今回のプライベートクラウド基盤上に統合。さらなるIT投資の効率化に取り組んでいく予定という。

 富士通も引き続き、最新技術を駆使して、大和ハウスグループの多様化する業務への対応や、グループ経営における経営判断や意思決定を支援するとしている。

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