NTT Com、「Bizホスティング エンタープライズ」にクラウド連携機能などを追加


Bizホスティング エンタープライズの機能追加のイメージ

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は13日、仮想化技術を活用したプライベートクラウドサービス「Bizホスティング エンタープライズ」の機能を拡張すると発表した。オンプレミス環境と各種クラウド環境を併用するハイブリッドクラウド環境を実現するための機能や、IPv6対応などを実現する。

 TierIIIレベル以上の堅牢で厳重なセキュリティが確保されたデータセンターに構築される「Bizホスティング エンタープライズ」は、NTT Comのネットワークサービスと組み合わせることにより、高い信頼性とセキュリティを兼ね備えたプライベートクラウドサービスを、企業ユーザーに提供してきた。

 今回の機能強化では、この環境と、ユーザーが自社運用するオンプレミス型のサーバー、またWindows Azureなど、他社のパブリッククラウドサービスとの連携機能を追加。用途や要求するサービスレベルにあわせて、柔軟に使い分けられるハイブリッドクラウド環境を実現したという。

 さらに、これらのITリソースと国内外ネットワークを一体的に管理・運用するエンドトゥエンドの品質管理も提供するとのことで、専門スキルを持ったエンジニアが運用を支援し、トラブル発生時にはワンストップでの対応を可能にする「シームレス・クラウドマネジメント」でユーザーを支えるとした。

 加えて、専門のエンジニアがユーザー企業の現状や要望に基づき、システム全体の最適なデザインについてのコンサルティングを実施。導入にあたっては、トライアル環境を提供してアプリケーションの動作検証を行うなど、充実した支援体制によって、システムの全体最適効果をいち早く実現するとのこと。

 なお、従来よりSaaS、PaaS、IaaSといった幅広い領域でサービスメニューを提供してきたが、これらで利用するハイパーバイザーとして、新たにOracle VMをサポート。これまで提供してきたVMware、Hyper-Vと合わせ、多様な業務アプリケーションの仮想化ニーズに応えていくとしている。また、ICTリソースの新規利用、増減に対する要望に対応するため、最低1カ月、最小リソース単位で提供可能とし、設備増強時も、申し込みから最短翌日で対応できる体制を整えた。

 価格例は、標準的な構成モデルの場合、初期費用が127万円、63万円。

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