日本HP、既存Oracle DB環境の高速化支援サービス-約10倍の処理能力向上を実現


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は4日、Oracle Database環境の高速化を支援するサービス「RESQ(Response Quick)」を発表した。

 RESQは、顧客の企業システム内に存在する既存Oracle Database環境を高速化するサービス。このサービスではまず、パフォーマンス改善のための「クイック診断」によって、システムの状況確認から、パフォーマンス診断、ボトルネックの特定、改善方法の策定・提案までを実施し、その結果をもとに、Oracle Databaseのパフォーマンス改善を実現する「DBインフラ構築」を行う。

 クイック診断は、本社レベルでの、30年以上にわたる強固な両社のアライアンスをベースに、国内での検証結果も反映して提供され、システムの状況確認からボトルネックの改善までを2つのフェースに分けて提供する。1次フェーズは、ボトルネックの特定と改善が見込まれる負荷軽減策の提案を行う部分で、数週間から1カ月程度の期間を見込む。また2次フェーズでは、1次フェーズの結果を踏まえてターゲット業務を特定し、入手した情報をさらに分析。遅延原因の報告と対応実施を支援するとのこと。

 一方、DBインフラ構築では、日本HPのサーバーソリューションを中核として、マイクロ秒レベルのアクセスが可能な、超高速・高可用性データベースを構築する。具体的には、クラスタウェアで冗長化したデータベースサーバー、PCI Express接続の高速SSDを搭載したストレージサーバー、低レイテンシかつ高速なInfiniBandスイッチなどを採用しており、外部FCストレージを用いるシステムと比べ、約10倍の処理能力向上を実現するとした。

 価格は、クイック診断が105万円から、DBインフラ構築が735万円から。

関連情報
(石井 一志)
2010/10/4 11:59