「クラウド」認知率は半数以下もサービスは7割以上が利用


「クラウド」「クラウドコンピューティング」の認知率(トレンドマイクロ調査)
具体的なクラウドサービスの利用率(トレンドマイクロ調査)

 トレンドマイクロ株式会社は10日、インターネットの利用状況と意識に関するウェブアンケート調査の結果を発表した。「クラウド」「クラウドコンピューティング」という単語については、54.1%のユーザーが「知らない」と回答している一方、クラウドサービス自体は70%以上のユーザーが利用しているという。

 調査は、15歳以上の国内インターネットユーザーに対して、7月30日~8月1日に実施したもの。有効回答数は696人。

 「クラウド」「クラウドコンピューティング」という単語を知っているかという質問では、「知っている」が17.2%、「聞いたことがある」が28.7%、「知らない」が54.1%となり、認知度は半数以下となった。

 一方、具体的なクラウドサービスの利用率は、Googleマップなどの地図サービスが85.6%、YouTubeなどの動画サービスが74.4%、Gmailなどのウェブメールが80.3%に達しており、クラウドの認知率の低さに対して、実際の利用率は高いとしている。

 PCに保存している情報のうち、流出して最も困る情報は何かという質問では、10代では「氏名・住所・電話番号」を挙げた回答者が多かったが、20代以上では「銀行口座やカード番号」を挙げた回答者が最も多く、20代では47.9%、30代では63.5%、40代では66.7%、50代では74.5%と世代が高くなるほどその傾向が強まっている。

 一方、ウイルス感染の不安については、10代が43.3%、20代が53.8%、30代が54.0%、40代が40.0%、50代が36.1%、60代が33.9%となり、若い年代の方が不安が高い結果となった。

関連情報
(三柳 英樹)
2010/8/10 17:25