米Red Hat、包括的なクラウドパッケージ「Cloud Foundation」発表


 米Red Hatは6月23日(米国時間)、クラウドソリューションの実装・管理のためのパッケージ「Red Hat Cloud Foundation」を発表した。IaaSとPaaSをカバーし、ツールだけでなく、実装ガイド、リファレンスアーキテクチャ、トレーニングなどを含んだパッケージとなる。

 Cloud Foundationは、IaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)、PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)、パブリッククラウドのための包括的なソリューションで、クラウドソリューションの開発・実装環境を提供する。顧客はクラウドの実装・管理を簡素化して、低リスクでクラウドのメリットを享受できるという。

 「Cloud Foundation:Edition One」は、プライベートクラウド実装ソリューションで、「Red Hat Enterprise Linux」「Red Hat Network Satellite」「Red Hat Enterprise Virtualization」「JBoss Enterprise Middleware」「Red Hat Enterprise MRG Grid」などの製品を含む。

 またRed Hatは、クラウド環境でアプリケーションを開発・実装するPaaS戦略も発表した。JBoss Enterprise Middlewareをベースに、クラウドベースのアプリ開発・実装・管理を容易にするツールやサービスとなる。

 Cloud Foundationの一部として提供し、オンプレミスのアプリケーション環境と連携が可能。Linux、Java、 JBossを利用する既存ユーザーのほか、オープンなアプリケーションプラットフォーム技術「JBoss Open Choice」を通じて新規ユーザーの獲得も目指す。

 Red Hatは米ボストンで「Red Hat Summit」「JBoss World」を開催中。同日、最新の仮想化製品「Red Hat Enterprise Virtualization 2.2」も発表した。

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