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富士通、ネットワーク運用・保守の自動化ソフト「Virtuora SP」販売開始

 富士通株式会社は24日、ネットワークシステムの運用・保守などの業務を自動化するソフトウェア「FUJITSU Network Virtuora SP(以下、Virtuora SP)」の販売を開始した。

 Virtuora SPは、ネットワークシステムの運用・保守などの業務を自動化するソフトウェア。ポリシーを設計・開発するための開発環境「Policy Design Tool」と、ポリシーの操作と実行を担うエンジン機能「Policy Engine」の2つの機能で構成される。

 Policy Design Toolは、顧客が運用・保守の業務内容をポリシーとして定義。Policy Engineは、定義したポリシーにスケジュール設定を行うことで、様々な業務を自動化し、ネットワークシステムの運用・保守業務を容易にする。

 ポリシーの定義は、一般的にプログラミング言語で記述する必要があるが、Policy Design Toolを活用することで、ビジネスプロセスをワークフローとして表現するグラフィカルな標準記法であるBPMN(Business Process Model and Notation)標準のフローチャート形式でグラフィカルに簡単にワークフローを作成し、ポリシーとして定義することができる。また、ポリシーのカスタマイズやチューニングも簡単に行える。

 ネットワーク機器の制御インターフェースとして、広く標準として使用されているSSH/SCP、RESTを採用し、多様なネットワーク機器の状態やポート単位のトラフィック流量などを収集・分析し、ネットワーク回線の切り替えなどの制御をすることが可能。実際の制御対象機器やシステムの用意が難しい場合でも、シミュレーター機能を活用することで、作成したワークフローの擬似環境で検証でき、実機での検証に比べて時間やコストを削減できる。

 販売価格は472万円(税別)から。富士通では2018年度までに売上40億円を目標とする。

三柳 英樹