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北九州市、プライベートクラウドの統合DB基盤にExadataとOracle Database 12cを採用

 日本オラクル株式会社は12日、福岡県北九州市が、約50の基幹業務アプリケーションが稼働するプライベートクラウドの統合データベース基盤として、データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine」(以下、Oracle Exadata)と「Oracle Database 12c」を採用したと発表した。

 北九州市では、9課の窓口ごとに別々だった業務システムを再構築し、約200種類の業務を一元的に扱う総合窓口を2010年より運用している。今回は、さらなる窓口業務のサービス向上とワークスタイルの変革を目指し、今後のシステム強化に耐えうる拡張性の向上とアプリケーションの高速化のため、統合データベース基盤として「Oracle Exadata」と「Oracle Database 12c」の採用を決定したとのこと。

 採用にあたっては、日本オラクルのコンサルティングサービスによるパフォーマンス検証も実施。Oracle ExadataとOracle Database 12cの組み合わせによる、処理性能と可用性、信頼性向上にも期待を寄せているとした。また、システムの導入・移行プロジェクトも、日本オラクルのコンサルティングサービスが支援する。

 なお、北九州市の基幹システムは以前から、住民情報を扱う「ハイセキュア」と、庁内業務を扱う「ミドルセキュア」の両環境に分け、ネットワーク、データベース、アプリケーションサーバーを分離して、セキュリティを確保してきた。今回のOracle Exadata導入においても、日本オラクルの仮想化技術を用いて実行環境を分離し、高いセキュリティ性能を担保するとしている。

石井 一志