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インフォマティカ、クラウドと社内システムのデータを統合する「Informatica Cloud」

Salesforce向けのデータローダーを日本語化

 インフォマティカ・ジャパン株式会社(以下、インフォマティカ)は9日、クラウドベースのデータ統合ソリューション「Informatica Cloud」を発表した。

 Informatica Cloudは、クラウドベースのシステムと社内システムにあるアプリケーション間のデータを統合するソリューション。データの精度、完全性、鮮度を維持しながらも、時間や場所を問わず、必要なデータにシームレスにアクセスできるようにする。

 クラウド側は、Salesforce、NetSuiteといったSaaSだけでなく、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft AzureなどのIaaS/PaaSに対応しており、これらとSAP、Oracle、Microsoftなどの社内アプリケーション、データベースやファイルを統合可能。CRMを初めとするフロントオフィスシステムと、ERPなどのバックオフィスシステムの顧客データや製品マスターの同期により、ビジネスデータを最新に保ち、Order-to-Cash(受注から請求までの管理)などの戦略的ビジネスプロセスを実現するとした。

 さらに、情報システム部門による制御を実現しつつ、業務部門のユーザーがセルフサービスでクラウド統合を行える点もメリット。例えば、国内での提供に際し日本語化された、外部データをSalesforceに取り込むネイティブデータローダー「Informatica Cloud Data Wizard for Salesforce」を用いることにより、Salesforce管理者やビジネスアナリストなど幅広いユーザーが、セルフサービスの簡単な操作でWebの専門知識なしにデータ統合を行えるという。

 なおインフォマティカでは、ハイブリッドITモデルおよびクラウドITモデルを採用している企業に向け、新たな選択肢としてこのソリューションを訴求し、クラウドコンピューティングのROIを最大化できるよう支援する考えだ。

石井 一志