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キヤノンITS、スマホ活用した物流着荷確認システムの販売~中国・ASEANの現地法人向け

 キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)は5日、中国法人である佳能信息系統(上海)有限公司(以下、キヤノンITS上海)が、スマートフォンを活用した物流着荷確認システムの販売を、中国やASEAN地域の日本企業向けに開始すると発表した。

 今回、販売開始する物流着荷確認システムは、配送員がスマートフォンアプリを利用して、着荷状況をリアルタイムに報告するための仕組みを提供するもの。顧客企業が利用している既存物流システムへのアドオン導入に対応しており、既存システムの配送情報を物流着荷確認システムと連携させることで、スマートフォンアプリによる着荷報告が可能になる。

 また、配送伝票にバーコードなどが印字される場合は、スマートフォンのカメラでスキャンし、着荷報告の利便性・確実性を高めることも可能。さらに、スマートフォンの位置情報を利用することで、配送業務のルートトレーサビリティにも活用できるとした。

 こうした仕組みを導入することによって、これまで出荷を売上基準としていた企業や、人的作業で着荷状況を確認し売上計上していた企業も、着荷基準での売上計上が可能になるとのこと。

 なお本システムは、キヤノンITS上海がキヤノン中国向けに開発したシステムがベースとなっており、キヤノン中国ではすでに1年以上の運用実績があるので、安心して導入できるとしている。

 キヤノンITSでは、キヤノンITS上海を通じて、中国およびASEAN地域における日系企業を対象に販売し、2018年までに2億円の売り上げを目指す。

石井 一志