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F5とデル、レッドハットの3社、OpenStackクラウド基盤でのLBaaS機能を動作検証

 F5ネットワークスジャパン株式会社(以下、F5)は3日、レッドハット株式会社、デル株式会社の2社と共同で、OpenStackクラウド基盤における仮想ロードバランサー(Load Balancer as a Service:LBaaS)機能の動作検証を完了したと発表した。

 今回の検証では、ラック型サーバー「Dell PowerEdge R430」における「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 5」環境で、F5のBIG-IP仮想アプライアンス(BIG-IP v11.6 /BIG-IQ v4.5)を用いたLBaaSの動作検証を行った。

 OpenStackのLBaaS利用としては、従来、オープンソースのHAProxyが多く採用されており、負荷分散アルゴリズム手法のラウンドロビンなど、基本的な機能を中心として利用されているという。

 しかし、BIG-IP仮想アプライアンスを用いると、ミッションクリティカルシステムで重要となる高可用性、セキュリティ、パフォーマンスなどのネットワーク機能に加え、サーバーに対するきめ細かいヘルスチェック機能やロギング機能を、OpenStackクラウド環境上のサービスとして提供できる点がメリットになるとのこと。

 なお連携にあたっては、OpenStack管理ツールであるHorizonから、仮想ネットワークの制御を行うネットワークコントローラーAPI「Neutron」を通じて、BIG-IPデバイスの一元管理オーケストレーションツール「BIG-IQ」へ処理連携が行われ、さらに、アプリケーションの迅速なプロビジョニングを実現する「iApps」を経て、最終的にBIG-IPの負荷分散設定が可能になる。

 iAppsは、クラウド環境でアプリケーションに最適化されたL4-L7機能の実装プロセスを簡素化できるため、プロビジョニングや展開をこれまでの10~100倍迅速に実行可能とのこと。またiAppsを用いると、アプリケーション視点で設定のテンプレート化を行えるので、アプリケーションごとのポリシーに応じた設定を容易かつ迅速に行える点もメリットとしている。

石井 一志