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スマートデバイスとの報告業務を支援する「快作レポート+」

システム連携機能も標準搭載

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは8日、カメラ機能をはじめ、さまざまな入力支援機能を活用することで、タブレット端末やスマートフォンからの報告業務を支援するソリューション「快作レポート+」を発表した。7月21日の出荷開始を予定する。

 「快作レポート+」は、タブレットやスマートフォンによる快適な報告業務を実現するソリューション。ユーザー企業のシステムとのデータ連携を行えるツールや、タブレットやスマートフォンに特化したさまざまな報告支援機能を備えている。

 このうちデータ連携ツールでは、報告書データをユーザー企業の自社サーバーもしくはPCに取り込むことが可能なため、個別開発を行うことなく、システム間連携を容易に実現できるという。また、現場にて店舗名や商品名などを入力する際に、ユーザー企業のシステムから「快作レポート+」に登録したデータを入力補助情報(選択候補)として活用でき、現場での文字入力負荷を軽減するとした。

 報告書データをリアルタイムにシステムへ取り込んだり、報告書登録時に通知するなど、高度なデータ連携を行いたい企業に対しては、「外部連携オプション」も用意する。

 デバイス側はiOS、Android、Windowsに対応し、それぞれのOSで専用の報告アプリを提供する。これを利用すると、モバイル印刷を行えるほか、手書き・写真・自動計算機能などのさまざまな入力支援機能で、現場での報告業務を支援するとのこと。また、PCのWebブラウザ(Internet Explorer)でも報告入力・確認ができるため、モバイル機器で記入しきれなかった項目の追記や、モバイル機器の導入・活用状況に合わせて併用することも可能としている。

 加えて、業務指示機能により、管理者から作業者に報告の指示を送信でき、提出された報告書への管理者コメントの記入や、差し戻しによる報告修正依頼も行える。なお、報告入力フォーマットを直観的な操作で簡単に作成できるコンテンツビルダーも標準提供されるので、ユーザー側で報告入力フォーマットを作成したりメンテナンスしたりできるとした。

 ラインアップには、「クラウド版」と「サーバ導入版」が用意される。価格(税別)は「クラウド版」の場合、企業登録料が5万円/企業、月額利用料が1800円/ID。「サーバ導入版」は、サーバーライセンスが198万円/CPU、サーバーアクセスライセンスが4万9000円/5ID、外部連携オプションが60万円/CPU。

 なお日立ソリューションズ・クリエイトでは、今後1年間で1億5000万円の売上を見込んでいる。

石井 一志