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地震で暖房器具が倒れて発火、そんなリスクをBeaconで解消

アプリックス、防災情報×Beaconによる家電制御技術

 アプリックスIPホールディングス株式会社(以下、アプリックス)は27日、家電製品への組み込み用に提供している「お知らせビーコン」を防災情報に対応させ、300円以下で提供すると発表した。“災害時などに警報を発する家電”を容易に作れるようになる。

 今回の防災情報対応「お知らせビーコン」は、スマホに届いた防災情報を自動的に感知し、防災情報の内容と周囲の状況に応じて自動的に安全確保のために動作する。

 例えば、照明器具に組み込んだ場合、就寝時に緊急速報を受けたときに自動的に部屋の明かりを点灯したり、昼間なら部屋の照明を点滅させて注意を喚起したりできる。また、暖房器具や調理家電に組み込めば、いち早く緊急速報を受信し、電熱器を停止して冷却動作に入るなど、地震による器具の倒壊から発火に至るリスクを低減できるという。

 「お知らせビーコン」が従来から備える近接感知機能を利用することで、外出した時に自動で照明や暖房器具・料理家電の電熱器をシャットダウンすることも可能。日常的にも機器の消し忘れを防げる。

 さらに「お知らせビーコン」に標準搭載されたセンサーと連動したリモコン機能により、帰宅時には照明をコントロールするアプリが自動で起動したり、就寝時に部屋の電気を消すと自動的に暖房器具のスリープタイマーアプリが起動するなど、必要な時に必要な機能がスマホで手軽に使えるようになるという。

 今回、この防災情報対応「お知らせビーコン」を家電製品の組み込み用に、従来の量産価格である300円に据え置いて提供する。

川島 弘之