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富士通SSL、SSH鍵管理製品などの「Tectia SSHシリーズ」を販売開始

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は13日、フィンランドSSH Communications Securityが開発した、SSHの安全・安心な利用環境をトータルで支援する製品群「Tectia SSHシリーズ」を、同日より販売開始すると発表した。

 「Tectia SSHシリーズ」は、セキュアなSSHの運用を支援するための製品群で、SSHの公開鍵・秘密鍵を一元管理するSSH鍵管理製品「Universal SSH Key Manager」や、FTPなどの一般的なアプリケーション通信を透過的に暗号化する「Tectia ConnectSecure」、セキュアなSSHの通信経路を確立する「Tectia SSH Client/Server」などがラインアップされている。

 このうちUniversal SSH Key Managerでは、SSH環境にある管理対象の公開鍵・秘密鍵の情報を自動で収集し、信頼関係を可視化することが可能。Tectia SSH Client/Server/ConnectSecureに加え、OpenSSHサーバー/クライアントにも対応しており、従来は手作業で行う必要のあった公開鍵の配布/更改/削除の管理や、秘密鍵の生成/更新/失効のライフサイクル管理を自動で行うことにより、運用負荷の大幅な軽減を実現するという。

 またTectia SSH Client/Serverでは、暗号化と認証技術により、PCI DSSにも対応可能なSSH環境でサーバー間通信を行え、OpenSSHと比べて、3~4倍の高速なファイル転送を行えるとのこと。また、既存のアプリケーションやインフラを変更することなく、簡単なインストールと設定のみで利用できるという。

 価格は、Universal SSH Key Managerが50サーバーライセンスで398万円から、Tectia ConnectSecureが12万2000円から、Tectia SSH Serverが15万3000円、Tectia SSH Clientが3万4000円。富士通SSLでは、4年間で2億円の販売を目標としている。

石井 一志