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徳島県、サイファー・テックの文書漏えい防止ソフトを導入

東京・大阪を含む3拠点で「社外秘PDF」を保護

 サイファー・テック株式会社は25日、徳島県が社内文書漏えい防止ソフト「CypherGuard 社外秘PDF」を導入したと発表した。高度な著作権管理技術により、社外秘のPDF文書保護を簡便な運用で実現できるという文書保護サービス。徳島県は試験導入を経て、4月より実際の業務で利用する予定という。

 神山町をはじめ、観光物産の振興や企業誘致活動で成果を上げている徳島県では、その推進のため、徳島県東京本部と徳島県大阪本部の両事業所を開設している。徳島県商工労働部企業支援課と各事業所間での文書のやり取りは、企業情報をはじめとした機密性の高いものが中心であり、徹底した情報管理が求められるという。一方でメールでのやり取りという手軽さで組織内コミュニケーションを活性化したいという思いもあり、機密情報の漏えい防止としてCypherGuard 社外秘PDFの導入を決めた。

 CypherGuard 社外秘PDFは、高度な著作権管理技術により、社外秘のPDF文書保護を簡便な運用で実現できるという文書保護サービス。社内(特定のネットワーク環境下)ではないとファイルを開けない、閲覧期限の設定、画面キャプチャの防止といった制御技術を備える。

 文書の閲覧を許可したい環境のIPアドレスを認証用サーバーに事前登録しておくことで、そのネットワーク環境内の端末で文書を開いたときに限り閲覧が許可されるため、文書が事業所外に流出してしまったとしても読むことはできないため、情報を保護できるという。

 徳島県では徳島・東京・大阪の3拠点で運用。各拠点のIPアドレスを登録するだけで、手軽に利用を開始できる。加えて、利用者は導入時にアプリケーションをPCにインストールするだけで、以降は通常の文書と区別なく閲覧できるという。

 サイファー・テックによれば、自治体での導入は今回が初とのこと。

川島 弘之