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iOS対応の心電計「smartECG」、心電データはクラウド上で保存・閲覧

 株式会社ECGラボは20日、iOS(iPhone/iPad)対応のワイヤレス解析付き心電計「smartECG」を発表した。2014年12月1日から出荷中。

 約4年間で医療機関様向けに2000台以上導入したという「12誘導解析機能付心電計シリーズ」のiOS対応版。往診の際に大きくて思い心電計を担いで移動する医者の負担を軽減すべく、ノートPCを心電計とする同シリーズを開発。2014年にAndroidタブレット対応版をリリースし、引き続きiOS対応版の出荷となった。iOS 7.0以上のiPhone 4S/5/5S/5C/6/6 Plus、iPad 2/3/4/mini/mini 2/mini 3/Air/Air 2、およびiPod touch(第5世代)で利用できる。

iOS端末で心電図測定
持ち運びに絡まりにくい誘導コード

 軽くて持ち運びやすいスマートデバイスを心電計とすることで、院内はもちろん、救急医療・災害医療・遠隔医療・在宅医療などさまざまな院外活動で効果を発揮する。誘導ケーブルとはワイヤレスでデータをやり取りするため、測定時の取り回しも楽に。誘導ケーブルも胸部6つの電極を一本につなげ、四肢を2本(右手・右足と左手・左足)にまとめることで、コードが絡む心配が少ないという。

 また、心電データはクラウドにアップすることで、診察室のデスクトップPCなど場所を選ばず参照できる。ベクトル解析表示(12誘導から変換)機能も搭載。ベクトル心電図は、X・Y・Z軸方向から得られる波形を組み合わせてベクトル環(ループ)を合成し、空間的心起電力の掲示変化を記録したもので、高位後壁梗塞、陳旧性下壁梗塞、高位側壁梗塞などの診断に関しては、通常の心電図法よりも優れるといわれる。

川島 弘之