モバイル向けセキュアブラウザ「KAITO」、しゃべって文章作成が可能に

　株式会社アドバンスト・メディアと株式会社ジェーエムエーシステムズ（以下、JMAS）は、法人向けWebセキュリティ分野にて技術提携に合意した。提携の第1弾として、JMASのスマートデバイス向け高セキュリティブラウザ「KAITO」に、アドバンスト・メディアの音声認識技術「AmiVoice」を連携させた新サービスを11月下旬から発売する。

　KAITOは、通信履歴の取得、キャッシュ・クリップボード・画面ハードコピーの禁止などが可能で、業務データを端末に一切残さない高セキュリティのWebブラウザ。これまで銀行・証券・保険などの大手金融機関をはじめとする、約120社に約4万5000ライセンスが導入されている。

　ただ、スマートデバイスを業務利用するには、PCと比べて操作性に劣るため、文字入力などのスピード低下が課題となる。そこでKAITOとAmiVoiceを連携させることで、音声認識技術により、Webブラウザに向けてしゃべった言葉を効率的に文章化できるようにした。これにより、従来比30％減の入力時間削減が見込まれるという。

連携技術の活用例

　また、専門辞書を使用することで、より高い認識率を実現するとのことで、標準辞書に加えて金融・保険・製薬など分野別の辞書を用意している。特定分野に特化したカスタマイズ辞書も作成可能だ。

　両社は今後も共同で、業務効率化のための新ソリューションなどを提供していく考え。