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NTTデータ、Hinemosを用いてICTインフラを可視化する「レポーティングオプション」

 株式会社NTTデータは、ICTインフラの状況を見える化する「Hinemosレポーティングオプション」を、9月29日より提供開始した。Hinemos Ver.4.1以降に対応する。

 「Hinemosレポーティングオプション」は、オープンソースの統合運用ソフト「Hinemos」で蓄積しているシステム稼働情報やジョブ制御情報を自動集計し、稼働状況レポートとし任意の相手に配信できるオプション製品。Hinemosとこのオプションを利用することで、オンプレミス環境、仮想化環境、クラウド環境などを組み合わせた複雑なICTインフラであっても、システム稼働情報やジョブ運用情報を一元的に収集・蓄積し、現状や推移を可視化したレポートを、容易かつ自動で作成・配信できるようになるという。

 具体的なレポートとしては、CPU、メモリ、ネットワークI/Oなどのシステムリソースを各種グラフで表示する「性能概要/詳細レポート」、イベントの重要度比率や日別件数をグラフや表で表示する「イベント概要/詳細レポート」、ジョブの実行結果とともに実行時間帯をガントチャート形式で示す「ジョブ実行/詳細レポート」といった、3つのテンプレートが用意された。

 こうしたレポートの作成を定期スケジュールとして登録することにより、週次や月次など、決まった期間のレポートを自動で作成し、あらかじめ設定したメールアドレスへ添付ファイルとして配信できる。

 またHinemosで管理している複数のシステムに対し、参照可能な範囲をユーザーごとに指定可能なため、システム担当者ごとの個別レポートを作成することによって、担当者間の独立性やセキュリティを確保できるとしている。

 なお、「Hinemosレポーティングオプション」利用以前に導入されているHinemosからも、既存のシステムやデータに影響を与えることなくレポートを作成可能だ。

 今後は、収集したリソース状況をクラウドや仮想化ソフトの単位で集計表示し、負荷の集中や空きなどの偏りをヒートマップで提供する「クラウド・仮想化環境専用レポート」を追加するなど、より高度かつさまざまな用途に適したレポートを作成できる「レポーティングオプション Ver.2.0」を、2015年5月に提供する予定。

石井 一志