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業界初、NECが看護師が病室映像をスマホで確認できるシステム

ナースコールや緊急外来ドアホンとも連携

 NECは26日、業界初、看護師が病室映像をスマホで確認可能な統合型システム「Application Platform for Healthcare」を発売した。

 院内の音声通信システムと看護業務で用いられるナースコールシステムを連携させ、看護師が利用するスマホへ患者の情報や病室などの映像をタイムリーに提供する。ナースコールシステムと連携し、スマホへ映像を提供できる製品として業界初とのこと。

 従来のナースコールを受けて病室へ駆けつけ対応していた業務を、ナースコールを受けた時点でスマホに表示される患者情報と映像で現場状況を事前把握し、必要な情報収集や連絡を行ってから病室へ駆けつける形に変更。現場の状況判断の時間を短縮し、医師への連絡や医療機器の準備などの初動対応を迅速かつ適切に行えるようになる。

 病状により見守りが必要な患者においては、病室の各種センサーと連携することも可能。離床などの予期せぬ行動をしたときに、患者情報と映像を自動でスマホへ通知する。この場合も、実際に病室に駆けつける前に状況が判断できるため、業務効率化が期待できる。

 さらに夜間・休日の緊急外来において、ドアホンと連携させて、呼び出し時にスマホに来訪者の映像を表示させることも可能。そこから解錠も可能となるため、一度ナースステーションに戻って来訪者確認・解錠を行う手間が省ける。

 新製品は、IAサーバー「Express5800」と、仮想化基盤上で動作するOS・データベース・ソフトウェアを組み合わせたもので、音声通信システム基盤としては「UNIVERGE SV9500」を採用。ナースコールシステムも含めた連携を実現する統合型システムとして提供する。

 価格は基本パックが900万円(税別)、冗長パックが1500万円(同)。10月20日より出荷する。

病室・離床時のセンサー連携見守りイメージ
システム構成例

川島 弘之