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ブラック企業撲滅へ、勤怠・メンタル管理を融合した労務管理システム

 株式会社ヒューマンテクノロジーズ、東京メンタルヘルス株式会社、株式会社エクスブレーンは28日、クラウド型勤怠管理システムと従業員メンタルマネジメントサービスを融合した「KING OF TIME連携版コンケア」を発売した。“ブラック企業”撲滅に貢献する、新たな労務管理システムと訴求する。

 就業環境悪化が騒がれる中、従業員数50人以上のすべての事業者に対し、医師・保健師などによるストレスチェックを義務付ける「労働安全衛生法の一部を改正する法律」が成立し、2014年6月25日に公布された。労働基準監督署も“ブラック企業”撲滅に積極的な動きを見せ始め、過剰労働防止のための勤怠管理の整備が求められている。一方で、実際にストレスチェックに取り組んでいる事業所の割合は43.6%(厚労省調べ)と少なく、職場のメンタルヘルス対策は本人の自覚や上司の主観に左右されているのが現状という。

 新システムでは、ヒューマンテクノロジーズのクラウド型勤怠管理システム「KING OF TIME」と、東京メンタルヘルスとエクスブレーンが共同開発した従業員メンタルマネジメントサービス「“メンタル天気予報”コンケア」による包括的なメンタルサポートプログラムを融合した。

 PCやタブレット端末などでKING OF TIMEでの勤怠入力を行う際に、各人が出勤・退勤ボタンの代わりに、今のメンタルコンディション(心の状態)を6つのお天気マークから選択することで心の変化をレポート。自他で認識し、不調として表れる前に従業員・管理者ともに適切な対処を行えるようにするという。

 KING OF TIMEとデータ連動させることで、お天気マークの選択のみで出退勤登録を完了できるのが特長だ。

 3社は、労動安全衛生法改正可決に伴うキャンペーンを実施。同システムの必要性を理解してもらうため、企業規模300名以下の中小企業に限り、特別価格で提供する。先着10企業限定で、価格は月額300円/1名。KING OF TIME単体購入した場合と同じ価格となる。

川島 弘之