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ミラクル・リナックス、大規模システム向けの統合監視サーバー「ZBX8200」

 ミラクル・リナックス株式会社は18日、Zabbix 2.0ベースの統合監視サーバーのラインアップに、大規模システム向けの新モデル「MIRACLE ZBX8200」を追加すると発表した。ミラクル・リナックスと株式会社PFUが販売する。価格はオープン。

 「MIRACLE ZBX8200」は、10万監視項目程度の大規模システム向け統合監視環境を容易に導入できるアプライアンスサーバー。オープンソースベースの統合監視パッケージである「MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0」を、富士通のx86サーバー「PRIMERGY RX200 S8」などと組み合わせて提供する。また、負荷試験や長期利用を想定したランニング試験に基づいて、同サーバーに適したパラメータ値を検証・設定しているため、最適な環境で利用できるとのこと。

 データベースにはMySQL 5.5を採用し、データベースの性能とCPUのスケーラビリティを向上させたほか、テーブルパーティショニングで分割されたデータを操作することで、扱うデータ量を限定し、処理の高速化を可能にしている。

 さらに、監視を効率化するオプション製品「設定バックアップオプション」「監視データ出力オプション」と、システムバックアップソフト「MIRACLE System Savior」によるリカバリディスクを標準でバンドル。設定データのバックアップ/リストアや、監視データのCSV出力によるデータ活用と長期保存、ハードウェア交換時の容易な初期化を実現した。

 加えて、クラスタソフト「CLUSTERPRO」を採用し、プロセス障害を自動で復旧可能なシングル構成や、ハードウェア障害にも対応可能なクラスタ構成をサポートしたことで、障害発生時も監視サービスの継続が可能になっている。

 なおサポートについては、安定したバージョンの供給と長期サポート提供といった日本企業からのニーズに応えるため、アプライアンスのハードウェア保守期間に合わせ、MIRACLE ZBX向けに最長10年のソフトウェアサポートを提供する。

石井 一志