ニュース

KHネオケム、NECのクラウドサービスやPC-LCMサービスを採用しITインフラの早期構築を実現

 日本電気株式会社(NEC)は17日、KHネオケム株式会社が、NECが提供するクラウドサービスなどを活用して、ITインフラを構築したと発表した。このインフラは、2012年7月から順次稼働を開始し、2013年8月に全面展開が開始されている。

 KHネオケムは、基礎化学品や機能性材料、電子材料の研究・製造・販売を行う企業。同社では、2011年3月末に協和発酵キリングループから独立したのに伴い、グループ内で共同利用していたITインフラを同時に構築する必要が生じていたほか、少人数でのITインフラの運用も求められていたという。

 そこで同社では、NECグループのクラウドサービスやハウジングサービスなどを組み合わせて導入。あわせて、約600台のPCについては、初期設定・資産管理・ヘルプデスク・保守などを一括で行うPC-LCMサービスなどを採用した結果、ITインフラの早期構築と、少人数での効率的な運用を実現した。

 なおクラウドサービスとしては、SaaS型グループウェア「OfficeForce」を採用したほか、共通IT基盤サービス(IaaS)の「RIACUBE-V」を採用し、ファイルサーバーやデータベースサーバー、認証サーバーなどに利用している。

 また、販売・会計・人事・給与など、基幹システムが動作するサーバーは、ハウジングサービスを利用してNECのデータセンターに設置。その上で、KHネオケムの本社や支店、工場とNECのデータセンターは、インターネットVPNサービス「Clovernet」で結んでいるとのことだ。

石井 一志