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適切なパスワード管理を支援するアナログツール「パスワードボックス」

 クラウドパスワード運用研究所は、パスワード管理を支援するアナログツール「パスワードボックス」を、22日に発売する。これをスマートフォンやPCとともに持ち歩いて利用すると、SNSやメールサービス、ショッピングサイトなどで使うパスワードを、セキュリティレベルを保ったままで適切に管理できるとのこと。同日時点での直販価格は、2個1組で1680円。

 現在は、1つのパスワードを使い回すのではなく、入力する場所ごとに複雑なルールのパスワードを使い分けることが推奨されているものの、クラウドサービスの普及によって管理しないといけないパスワードの数が増える一方で、人間が覚えられる数には限界があり、どうしてもパスワードを使い回したり、強度を落として覚えやすくしたりしているのが現実だ。パスワードボックスは、こうした理想と現実のギャップを埋めるため、情報セキュリティ大学院大学の内田勝也名誉教授が考案したパスワードの管理方法を参考に製品化されたという。

 製品の中核となるキーホルダーの外周には、アルファベット26文字や記号が、また内側の7×7マスには英数字が記載されており、読み方ルールを自分で決めて覚えるだけで、複数のパスワードを簡単に運用管理できるとのこと。また、読み方のルールは無数に存在するため、万一パスワードボックスを盗まれても解読されてしまう危険性はかなり低いとしている。

 なお製品は、マスの中に同じ英数字の文字配置が記載されたキーホルダー2個1組を最小単位として販売され、クラウドパスワード運用研究所では、1つを持ち歩き、1つを予備として鍵のかかる保管場所で厳重に保管する、といった利用法を想定する。また、文字列配置をWebブラウザで確認できるインターネットサービスを別途用意しているので、キーホルダーを持っていない時でも文字列配置の確認は可能という。

(石井 一志)