OKI、クラウド基盤上の仮想環境を暗号化できる「データ保護サービス」
沖電気工業株式会社(以下、OKI)は29日、クラウド基盤サービス「EXaaSプラットフォームサービス」のセキュリティサービスメニューに、データを暗号化して管理する「データ保護サービス」を追加すると発表した。
クラウド上にITシステムを構築したいというニーズは年々大きくなっているものの、重要なデータを外部に預けることになるため、セキュリティ上の懸念からクラウドサービスを利用できない企業もまた多く存在している。
今回、OKIが提供する「データ保護サービス」は、クラウド環境上にユーザー企業が保有する重要なデータを暗号化することで、こうした不安の解消を図るという。
具体的には、仮想マシンをディスクボリューム単位で暗号化することで、セキュリティを確保する。暗号化に用いる暗号鍵は、第三者機関が運営する鍵管理データセンターで厳重に管理されるほか、暗号化したディスクボリュームのコントロール権はユーザー企業側が持つので、企業側が許可しない限り、データの閲覧はできない。またサービス解約時・機器破損時や、情報の漏えいが疑われる場合は、即座にデータの閲覧を停止することも可能だ。
こうした対策により、ユーザー企業が預けた情報はクラウドサービス事業者でさえ中身を見ることができなくなるため、OKIでは「安心してクラウド基盤サービスを利用できる」としている。
価格は1鍵あたり1万5000円(税別)。
2012/11/29 12:00