KDDI、自社クラウドサービスにクラウド基盤構築製品「CloudPlatform 3.0」を採用


 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は8日、KDDI株式会社が自社で提供するクラウドサービス「KDDIクラウドプラットフォームサービス」に、クラウド基盤構築製品「Citrix CloudPlatform powered by Apache CloudStack」を納入したと発表した。今回納入したのは、オープンで柔軟性に優れ、クラウドインフラの構築を可能にする最新版「CloudPlatform 3.0」で、国内初の事例となる。

 KDDIクラウドプラットフォームサービスは、2012年7月のサービスインしたクラウド基盤サービス。国内2拠点のデータセンターへ同時にバックアップを取る機能を備え、特別な設計を行うことなくBCP対策が可能となる。KDDIのイントラネットサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch(以下、KDDI WVS)」および高速バックボーン直結のインターネット接続に対応し、サーバーも専有サーバーと仮想サーバーから選べ、オンプレミス同等のサーバー環境をオンデマンドに提供できる。

 CloudPlatform導入前に直面していた課題としては、クラウド基盤サービスを利用するにあたり申込書を受け取り、それに合わせてシステム環境の構築を行っていた。そのため、サービスの提供開始までに時間がかかり、一度に多くのシステム環境を構築する場合には、システム担当者に負担がかかっていたという。

 これらの課題を解決すべく、2011年初頭よりいくつかのクラウド基盤構築製品を技術評価した結果、実環境での稼働実績を多く持つCloudPlatformの採用を決定。2011年10月ごろにCloudPlatformの機能検証を、2012年1月にシステム開発をはじめ、7月にKDDIクラウドプラットフォームサービスの提供を開始した。

 CloudPlatform 3.0の導入により、ポータル画面の操作で仮想サーバーはもちろん、専有サーバー(物理サーバー)をオンデマンドで作成でき、このとき、サーバーが接続するネットワークをKDDI WVSおよびインターネットから選択できる。

 ポータル画面を通じて、サーバーおよびネットワークの割り当てがいつでも必要な時に設定できるため、顧客のシステム導入までのスピードがオンプレミスでの構築に比べ大幅に向上。また、KDDI社内のシステム担当者の負担も減り、今までの4〜5倍のサービス開通作業にも余裕を持って対応できるようになったという。

 今後の予定としては、KDDIクラウドプラットフォームサービスの提供範囲について、顧客のグローバル事業展開に貢献する機能を追加していくほか、信頼性をはじめとするサービスの強化を進める計画。また、スマートフォンやタブレット端末向けシステムの開発環境の提供を検討していく。

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