松阪市民病院、電子カルテシステムの認証にセーフネットのOTP製品を採用


 日本セーフネット株式会社は19日、三重県松阪市の公立病院・松阪市民病院がソフトウェア・ワンタイムパスワード(OTP)「MobilePASS」を採用し、二要素認証を実現したと発表した。

 松阪市民病院では、病院情報システムと呼ぶ本格的な電子カルテを導入し、画像検査のフィルムレスを推進している。また、同システムを院内外で利用できる遠隔医療連携システムを構築し、訪問介護の業務などに利用している。今後は、夜間の救急診療時に宿直の医師が判断を下す際に、院外にいる主治医や専門医に自宅などで診断画像を見せながら、意見を聞くといった利用法も計画している。

 そこで課題となったのが、不正アクセス、なりすましなどによる情報漏えいリスクだった。重要な情報を漏らさず、PCだけでなくiPadなどのスマートデバイスでも情報へアクセスできるよう、「MobilePASS」の導入に至った。

 同院では、二要素認証がなりすましなどに最も有効だと判断。MobilePASSが他社製品と比べて低コストだったこと、管理サーバーソフトが無料であることをはじめ、PCだけでなくiOS/Android端末でも利用できるなど、機能要件が十分に満たされていたことを理由にMobilePASSを選定した。

 現在は院内ににおける利用が中心だが、順調に稼働しており、確実にユーザー認証の強化につながっているという。今後は試験的に院外で試用しながら、本格的な利用拡大を進める方針。

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