NTTデータ、若手社員を対象にアジャイル開発研修を実施~3年間で1000人を育成


 株式会社NTTデータと株式会社NTTデータユニバーシティは、NTTデータグループの主に入社3~5年目の若手社員を対象に、アジャイル開発研修を5月より開始する。

 アジャイル開発とは、システム開発対象を多数の小さな機能に分割し、短い期間で動作するソフトを漸進的に開発していく開発手法で、米国IT企業のソフト開発では採用率が30%を超えるなど、欧米を中心に普及している。しかし日本国内では、Webサービス業界やゲーム開発業界などを中心に開発事例が見られるものの、SI業界でのアジャイル開発はまだまだ普及していないのが現状という。

 こうした現状を打開するため、NTTデータとNTTデータユニバーシティは、アジャイル開発の代表的な手法の一つである“Scrum開発手法”に関する人財育成を、このたび開始することにした。従来のウォーターフォール開発手法に関する人財育成に加えて、Scrum開発手法の人財育成を行うことで、顧客の多様なビジネスニーズに応えられる人材の育成を目指すとのこと。

 具体的には、2012年度にNTTデータグループ社員の若手リーダー層約300名を対象として実施し、2013年度以降も年間約300名を対象に継続して実施する。内容としては、Scrum開発手法のフレームワークに関する講義、同手法を体験するための実践演習、自組織へ同手法を導入するためのグループ討議などを実施する予定で、月1回、年間10回程度行うとのことだ。

 NTTデータでは、今後3年間で合計1000名への研修実施を目指すとしている。

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(石井 一志)
2012/4/18 14:55